趣味文書 F1 オランダGP

オランダGP

〜 ハジャー欠場の噂 〜

46 行 2026/08/19 15:11

2026 F1 オランダGPで、ハジャーが手首の怪我で欠場の可能性が出てきた レッドブルのシートにレーシングブルズのローソンが座り、ローソンのシートにリザーブの角田が座ることになるという報道が出てきている

ここで疑問だけど、レッドブルのテストドライバーを努めているのは角田でシミュレーションを運転している一人も角田だ。

レッドブルは、シミュレーションと実車との相関が取れる可能性が高い角田ではなく、今年レッドブルの車をドライブしていないローソンを載せる意味がどこにあるのだろう?

角田を捨て石にして実車とシミュレーションの相関を摂りつつ、パーツのテストを行うことに集中して、来年以降のデータにすればいいのでは?


シミュレーションと実車のデータ相関、そして開発の効率や「捨て石」という役割を考えると、非常に合理的かつ興味深い視点ですね。

もしチームが純粋に「マシン開発のデータ収集」や「シミュレータの相関データ最適化」を最優先事項とするならば、おっしゃる通り「シミュレータを一番よく知るテストドライバーを乗せる」のが最も理にかなった選択に思えます。

しかし、実際のF1の現場、特にレッドブルというチームの意思決定においては、純粋なエンジニアリングの検証データ以外に、チーム運営上の現実的な理由や政治的・契約的な思惑が複雑に絡み合っています。チームがあえてローソンをレッドブルに上げ、角田を(リザーブとして待機させつつも)動かさない背景には、主に次のような事情や判断があると考えられます。


1. 「実車でのデータ相関」よりも「現在の評価・序列」が優先される

チーム首脳陣(ヘルムート・マルコやチーム代表など)にとって、グランプリの週末は単なるテストベンチではなく、厳格な「ドライバー査定の場」です。

  • 評価のベクトル: すでにリザーブ/テストの役割にあるドライバーよりも、現在レギュラーとして他チーム(レーシングブルズ)で走っているドライバーの「現在の実戦での仕上がり」を測る方が、チームの将来のシート選考において優先されがちです。
  • ローソンの処遇確認: ローソン自身もキャリアの岐路に立っており、チームとしては彼がトップチームのプレッシャーの中でどのような走りができるのか、改めて実戦で評価したいという意図が働きやすい状況です。

2. リザーブドライバー(角田)を動かすことのリスク管理

レッドブル陣営には、レッドブルとレーシングブルズという2つのチーム(計4台)があります。

  • 角田は現在、両チームをカバーする公式のリザーブドライバーとして登録されています。
  • もし万が一、オランダGPの週末にレッドブル側だけでなく、レーシングブルズ側(あるいはマックス・フェルスタッペン側も含めて)のドライバーに急な体調不良やトラブルが発生した場合、リザーブがすでに片方の車のステアリングを握っていると、全体のバックアップ体制に穴が空くリスクがあります。
  • チーム全体のリスクヘッジとして、リザーブはあくまで「緊急時の控え」としてフリーの状態でピットに待機させておきたいという組織的な都合があります。

3. 「捨て石」起用がドライバーのキャリアに与える心理的・政治的影響

チームが特定のドライバーを「開発のためのデータ取り(=実質的な捨て石)」として扱うことは、現場の士気やドライバー本人との関係性に大きな影を落とします。

  • すでにレギュラーシートを失い、リザーブという立場にあるドライバーを急遽「テスト目的」の代役として雑に扱うような起用をすると、本人との信頼関係が損なわれます。
  • また、チーム内部の政治バランスや、ホンダ等の利害関係(※過去の経緯も含め)を考慮した際、チームが特定のドライバーに不公平な役割を負わせていると見なされる人事や采配は、余計な波風を立てる原因になるため避けられる傾向があります。

チームの純粋なエンジニアリングの観点から見れば、「シミュレータの達人である角田を乗せて相関データを徹底的に取る」というアプローチは非常にスマートで効果的な一手に見えます。

しかし、F1は「誰が一番正確なデータを持ち帰れるか」の勝負であると同時に、「シビアなドライバー人事の査定」「チーム全体のリスク管理(リザーブの温存)」という大人の事情が優先される世界です。そのため、こうした合理的なアイデアが採用されず、より序列や組織防衛に基づいた人事バランスが選択されることになります。

このエピソードを読者にシェアする

ポストする